「ばばあ」や「ばばちゃん」と呼ばれるタナカゲンゲは、水深300~500mの日本海に生息する、雪が降る季節に獲れる深海魚です。山陰の3大珍味の一つとして全国的に有名で、鍋はもちろん、刺し身や煮付けなどさまざまな料理で楽しめます。味は鱈のように淡白で、プリプリとした歯触りが特徴です。
昔はその姿形から市場に出回ることはなく、漁師たちが祝い膳に使っていた魚でしたが、その美味しさから一般にも急速に愛好者が増えました。名前の由来は定かではありませんが、顔がしわくちゃでお婆さんの顔に似ているため、漁師仲間の間で「ばばあ」と呼ばれるようになったと言われています。最近ではイメージを良くするため「ばばちゃん」と呼ばれるようになりました。
旬
12月、1月、2月