鳥取県には鳥取砂丘、国分寺、皆生温泉などの観光スポット、桜まつり、中秋節、鳥取しゃんしゃん祭などの観光イベント、お雑煮、白バラコーヒーなどのご当地グルメがあります。
鳥取県は中国地方に属し、北部を日本海側に東を兵庫県、西を島根県、南は岡山県と広島県に接している県で、西日本の中では有数の雪が多い地域として知られています。
昔は因幡国、伯耆国といった鳥取県は山陰の大阪ともいわれた米子市や景観の美しさと漫画家の水木しげるの出身地と知られる境港市、白壁の土蔵が立ち並ぶ倉吉市などの観光名所があります。
鳥取県には、日本百名山のひとつである大山があります。大山は山の形が富士山に似ていることから伯耆富士ともいわれる山で、富士山、立山、御嶽山と共に昔から日本四名山のひとつに数えられており、多くの登山客が訪れます。
大山の付近は西日本一のブナの原生林が密生しており、四季折々に色を変えて美しい景観を見せています。大山の裾はリゾート地として人気の場所で、スキー場やキャンプ場などのレジャー施設もあります。
鳥取砂丘は鳥取県を代表する観光地で、日本海海岸に広がる砂礫地です。風によって風紋と呼ばれる文様ができるのが有名で、鳥取砂丘は日本三大砂丘のひとつとして国の天然記念物にも指定されています。
鳥取砂丘はハンググライダーやパラグライダーなどのスカイスポーツを行う場所にもなっており、さらに砂丘の周辺にはレストランハウスなどがあって、一日楽しむことができる場所です。
さらにラクダや馬が飼育されており、動物と触れ合うこともできます。夏には砂丘からイカ釣り漁船の灯りを見ることができ、鳥取砂丘の夏の風物詩になっています。
観光の見どころは鳥取砂丘だけではありません。漫画「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめとして、水木しげるの描く妖怪をモチーフとした全長約800mの水木しげるロードは妖怪のオブジェが設置されているだけなく、様々な店舗や施設が集まり、大きな賑わいを見せています。
水木しげるロードはシャッター商店街が再生した好例としても注目され、現在はさらに延長されています。
鳥取県は深海に生息する大型のカニの松葉蟹が獲れ、さらにスイカやラッキョウといった野菜や果物の生産が盛んで、和なし13%の生産量を誇る二十世紀梨は全国的に有名です。
鳥取砂丘は、10万年の歳月をかけて形成された日本最大級の砂丘です。東西16km、南北2kmに広がり、地形や風などの気象条件によって風紋や砂簾など様々な表情を見ることができます。さらに、珍しい砂丘植物も生息しています。 鳥取砂丘は、日本海海岸に広がる広大な砂礫地で、鳥取県鳥取市に位置しています。この砂丘は山陰海岸国立公園の特別保護地区に指定され、1955年(昭和30年)には国の天然記念物に、2007年(平成19年)には日本の地質百選に選定されました。 砂丘の形成と地形 鳥取砂丘は、東西16kmにわたって広がる砂礫地ですが、現在砂丘らしさを保つ部分は東西1.8km程度です。この砂丘は、中国山...»
三徳山は標高900メートルあり、断崖絶壁や大岩窟が点在する自然豊かな修行山です。四季折々の美しい渓谷美が広がり、周囲を高い山々に囲まれています。 その麓に建つ三佛寺は、706年に役行者が修験道の行場として開いたとされる天台宗の仏教寺院です。古くは山全体を境内としていました。 中腹の標高470メートルにある投入堂の通称で広く知られる奥院の建物は、垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられた他に類を見ない建築物です。「日本一危険な国宝」の異名をもつ投入堂への参拝は特別なルールがありますが、それはこの神聖な場所への敬意と繋がります。...»
国立公園大山の麓にある国内最大級のフラワーパークで、美しい花々が一年中楽しめる観光スポットです。広大な敷地には、多種多様な花々が咲き誇り、訪れる人々を魅了します。 直径50メートル、高さ21メートルの大温室フラワードームや1周1km地上25メートルの展望回廊などがあり、季節や天候に関わらず一年中、あたり一面に咲き香る国内外の花々が観賞できます。 とっとり花回廊は、自然の美しさと花々の魅力を存分に楽しめるスポットです。家族連れやカップル、友人同士での訪問にも最適です。四季折々の花々に囲まれながら、癒しのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。...»
境港駅から水木しげる記念館までの約800メートルの道路沿いに、鬼太郎をはじめとする177体もの妖怪のブロンズ像が並ぶストリートです。 妖怪にちなんだ食べ物やグッズのお店もたくさんあり、さらに毎日妖怪の着ぐるみたちも姿を現します。 さらに、スタンプラリーや特製シールのプレゼントもあり、妖しく潜んでいる妖怪探しの楽しみが広がっています。昼間も夜も、水木しげるロードで妖怪たちとの出会いをお楽しみください。...»
燕趙園は、鳥取県と中国河北省の友好のシンボルとして、1995年に鳥取県湯梨浜町の東郷温泉に建設されたテーマパークで、日本最大の中国庭園です。 中国の皇家園林(皇帝所有の庭園)をテーマに、山陰八景の一つである東郷池を借景に取り込んで皇家園林方式で設計され、総面積は10,000㎡にもなり、素材の調達・加工からすべて中国で行われた本格的な庭園です。 建物は一度中国で仮組され、日本に運んでから再度中国人技術者の手によって建設されました。2000以上の彩画もすべて中国人彩画師の手によるもので、本物にこだわった庭園です。また、園内には道の駅燕趙園も併設されています。 燕趙園の西に配さ...»
三朝川のほとりに広がる山陰の名湯、三朝温泉は世界でも有数のラジウム温泉として知られています。湯治や保養に適した宿と、観光や行楽に最適な宿が27軒中22軒あります。 100箇所以上の源泉から湧き出る豊富な湯量と放射能泉の特性があり、古くからあらゆる病気に効果的とされています。澄んだ湯は臭いもなく、神経痛やリューマチ、関節炎、胃腸病などに特効があります。...»
鳥取県東端からの海岸線一帯は、東西約15kmのリアス式海岸で、海水等の侵食による花崗岩の断崖絶壁、奇岩、洞門、洞窟が続き、海面上に大小の島や岩が散在する風景が広がります。すぐ目の前に美しい海が広がり、砂浜に降りてみるとその透明度の高さを実感できます。 国の名勝、天然記念物に指定された日本海沿岸のダイナミックな地形にあふれている景勝地です。一帯はまるで宮城県の松島と似ており、「山陰の松島」と称されることもあります。...»
石谷家住宅は、鳥取県八頭郡智頭町にある、江戸時代から続く商家である石谷家が建てた、敷地面積が約10,000平方メートルにもなる豪壮な邸宅です。江戸時代から昭和3年(1928年)にかけて、主屋、座敷棟、家族棟、日本庭園、土蔵が建てられました。主屋など8棟ならびに敷地が国の重要文化財に指定されており、近代和風建築の傑作として高く評価されています。 石谷家住宅の見どころ: 様々な様式が調和した豪壮な外観 良質な杉材を用いた丁寧な施工 伝統的な意匠を取り入れた美しい空間 広大な池泉回遊式日本庭園 7つの土蔵 石谷家に伝わる美術工芸品 ...»
大山まきば みるくの里は、鳥取県にある自然豊かな牧場です。レストラン、バーベキューキャビン、体験工房があり、新鮮な牛乳を使用したさまざまな乳製品を楽しむことができます。 雄大な大山を背景に、約100頭の乳牛が放牧されています。牧場の広々とした敷地には、のどかな風景が広がり、芝生広場で食べるしぼりたての生乳を使った名物ソフトクリームの味は格別です。 牧場内のショップ・ミルク工房では、新鮮な牛乳、ヨーグルト、チーズ、アイスクリームトなどの乳製品を販売しています。また、アイスクリーム作り体験やバター作り体験などのイベントも開催されています。 動物ふれあい広場では、ヤギや羊、うさぎなどの動物と触...»
大神山神社は、大山を神体山として祀る神社です。平安時代には修験道場として著名な山でしたが、積雪による祭事への支障を解消するために、麓に冬宮が設けられました。その後、明治維新の神仏分離令によって大山寺は廃され、奥宮となった現在の社殿は「夏宮」と呼ばれるようになりました。 奥宮の社殿は壮大で、権現造の社殿としては日本一の規模を誇り、重要文化財に指定されています。また、大山寺から続く約700メートルの参道も、自然石の石畳としては日本一の長さを持ちます。...»
鳥取県出身の写真家、植田正治の作品12,000点を展示・収蔵する写真美術館です。建物自体もアートとして楽しめます。 館内では、植田正治が生涯に撮影した膨大な作品が公開されています。2階にはカメラの内部にいるような感覚が体験できる映像展示室があります。この展示室は、カメラ・オブスキュラを模したもので、総重量625kgもの超大型レンズが使用されています。...»
国史跡である米子城跡は、城の建物は残っていませんが、石垣や礎石などが当時の城郭の形態をよく保存しており、その構造を知ることができる貴重な遺跡です。また、米子城に関する文献や絵図資料も数多く、良好な状態で伝えられています。歴史 慶長6年(1601年)、伯耆国の城主として中村一忠が米子へ移ってきた際、まず米子城の築城に取りかかりました。すでに天正19年(1591年)に吉川広家によって四重の天守が建てられていましたが、一忠はさらに五重の大天守を建設し、米子城は山陰一の名城となりました。しかし、明治の初めにわずかな金銭で売却され、現在は石垣しか残っていません。景観と利用 米子城跡の山頂からは、国立...»
皆生温泉は、日本海に面した松林の中に位置し、近代的なホテルや数寄屋造りの旅館が建ち並ぶリゾート地です。遠くには島根半島が広がり、東には壮大な大山がそびえます。 「米子の奥座」、「山陰の熱海」とも呼ばれる皆生温泉は、「日本の渚100選」、「日本の白砂青松100選」、「日本の夕陽・朝日100選」、「都市景観100選」、「日本の水浴場88選」に選定されています。目の前の白い砂浜は夏には海水浴場として賑わい、日本で初めて開催されたトライアスロン大会「全日本トライアスロン皆生大会」も行われます。 周辺には無料の足湯や日帰り入浴施設、温水プール、テニスコート、ゲートボール場などもあり、観光客に人気です...»
鳥取砂丘の一角に誕生した砂の美術館は、世界で唯一、砂と水だけを使用して制作された砂の彫刻「砂像」を展示しています。 毎年テーマを変え、世界トップレベルの砂像彫刻家が繊細で迫力ある作品を創り出しています。この美術館では、砂の造形美が生み出す神秘的な世界を存分に楽しむことができます。...»
打吹山の山麓を流れる玉川沿いには赤い石州瓦、白い漆喰壁、黒い焼き杉の腰板の土蔵が並ぶ吉白壁土蔵群は、玉川周辺に広がる国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。 江戸後期から昭和初期の建物が多く、町並みは商家を主体とする本町通りと土蔵を主体とする玉川沿いの景観に分かれます。この風景から山陰の「小京都」とも称され、酒蔵や醤油蔵が点在し、かおり風景百選にも選ばれています。...»
神話「因幡の白うさぎ」の舞台となった白兎海岸を望む白兎神社は、白兎神を祀っています。この神社は皮膚病の治療や縁結びのご利益があると言われており、うさぎが体を洗ったとされる「御身洗池」もあります。社叢は天然記念物に指定されており、隣接する道の駅「神話の里白うさぎ」も注目のスポットです。...»
全国にはない独特な「妖力」で様々なご利益を授ける神社で、困ったときの神頼みならぬ妖怪頼み。177体もの妖怪ブロンズ像が並ぶ水木しげるロードにあり、漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の世界観で作られています。...»
仁風閣は鳥取城跡の久松公園に位置し、鳥取藩主池田家の別邸として建設されましたフランス風ルネサンス様式を基調とした西洋館。明治40年に、当時の皇太子であった大正天皇の山陰行啓に合わせて完成しました。 赤坂離宮などを手掛けた片山東熊博士が設計し、現在は中国地方屈指の明治洋風建築として名高く、山陰地方唯一の本格的明治洋風建築として国の重要文化財に指定されています。「仁風閣」という名前は東郷平八郎が命名し、その直筆の額が2階ホールに掲げられています。...»
伯耆大山の中腹にある古刹で、日本の重要な仏教寺院の一つです。中国三十三観音第二十九番札所としても知られ、古くから信仰を集めてきた霊場です。平安時代には修験道場として著名で、多くの修行者や信者が訪れる場所となっていました。 山号は角磐山、本尊は地蔵菩薩です。重要文化財に指定された阿弥陀堂は、天文21年(1552年)に建立されたものです。...»
小鹿渓は、中国山地の三徳山と三国山の間を流れる小鹿川に沿って約4.3キロメートルにわたって広がる自然豊かな渓谷です。大小の滝や深い淵が点在し、新緑と紅葉の名所として知られ、四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。国の名勝に指定されています。 小鹿渓は、淵や浅瀬が続く穏やかな流れで、女性的と形容されることが多いです。雄淵や雌淵など多くの淵が見られ、水晶瀑などの名所もあります。付近にはカシやトチ、ブナなどの自然林が広がり、紅葉だけでなくシャクナゲの名所としても知られています。 三朝温泉市街地から北東へ進むと、投入堂で有名な三徳山三仏寺があります。また、小鹿渓では、谷底に冷気が滞留するため...»
鳥取県が全国有数の産地である梨の魅力を存分に体験できる、日本で唯一の梨をテーマとした展示施設です。館内では、梨の歴史や栽培方法、品種などに関する展示を見ることができます。また、実際に梨を栽培しているガーデンもあり、梨の花や実を間近で観察することができます。 なしっこ館の人気メニューは、梨を使ったソフトクリームやパフェです。旬の梨をふんだんに使ったこれらのメニューは、梨好きにはたまらない一品です。...»
標高900メートルの山頂展望台まで約8分かけて登るリフトで、ゆっくりと絶景を楽しむ空中散歩が楽しめます。頂上の展望台からは、日本海、弓ヶ浜半島、島根半島が一望できます。 その壮大な景色から、プロポーズに最適なロマンチックなスポットとして「恋人の聖地」にも認定されています。ここに訪れたカップルが、桝水高原から隠岐の島を見ることができると幸せになれるという伝説もあります。 春には雪解け水が流れ、若葉が芽吹く頃から4月から運行を開始し、夏にはエメラルドグリーンの山々、秋には金色に輝くススキの紅葉シーズンまで、11月中旬頃まで運行しています。散歩中には、さまざまな山野草や蝶が出迎えてくれます。 ...»
夢みなと公園のシンボルである夢みなとタワーは、高さ43メートルの展望室から360度の大パノラマを楽しむことができます。 タワーは、全高43メートル、展望37メートルで、全日本タワー協議会加盟のタワーの中で日本一低いタワーです。しかしながら展望室からはその高さ以上に日本海を臨む360度のパノラマが広がります。 日本海の遥か彼方の水平線に浮かぶようにそびえる国立公園大山をはじめ、美保湾から島根半島、境水道大橋、弓ヶ浜、中海、米子市街、皆生温泉まで一望できます。 クリスマスシーズンのライトアップや年末年始など、季節ごとに装飾が変わるため、訪れるたびに新しい景色が楽しめます。 夢みなと公園 ...»
不動院岩屋堂は、高さ約13メートル、間口約7メートル、奥行き約10メートルの天然岩窟の中に建てられていて「窟堂」とも呼ばれます。大同年間(806年~810年)に創建された修験道寺院の建築で、室町時代前期(1333年 - 1392年)の建てられたと伝えられています。国の重要文化財に指定されており、日本三大投入堂の一つとして知られています。 本尊である不動明王像は、弘法大師 空海が33歳の時に彫刻したと伝えられ、日本三大不動明王として名高いです。...»
わらべ館は鳥取県鳥取市にある童謡・唱歌とおもちゃの博物館です。1930年に建築された旧鳥取県立図書館の建物を利用したレトロ調の建物が特徴で、訪れる人々をタイムスリップさせるような雰囲気を醸し出しています。 子どものうたの成り立ちから時代を追って展示する鳥取県立童謡館と、国内外のおもちゃ約2,000点を展示する鳥取市立鳥取世界おもちゃ館からなる複合文化施設で、館内には、ブリキや駄菓子屋のおもちゃを集めた「おもちゃの部屋」の他、時代を象徴する情景の中で聴く「童謡の部屋」や、さわって遊べるコーナー、簡単なおもちゃ工房があります。...»
町屋 清水庵は、鳥取県倉吉市にある大正時代初期に建てられた町屋を改装した食事処です。趣のある店内で、ここでしか味わえない名物「餅しゃぶ」が堪能できます。 百余年の歴史を持つ町屋の風情を感じられる店内は、どこか懐かしい雰囲気。日常の喧騒を忘れさせてくれる、贅沢なひとときを過ごせる空間です。 餅しゃぶは、十二単衣をイメージした色鮮やかな餅を、鰹だしでしゃぶしゃぶしていただく料理です。もちもちとした食感と、鰹だしの旨味が絶妙に調和し、今まで味わったことのない新しいおいしさを楽しめます。...»
鳥取県倉吉市には、美しい赤瓦と白壁土蔵の町並みが残っています。そこにある日本最古の円形校舎は、長年地元のシンボルとして愛されてきました。螺旋階段に響いた子供たちの足音や、先生の声に真剣に耳を傾けた扇型の教室など、今では見られない貴重な姿を残しています。 一度は老朽化のため解体が決定したこの円形校舎ですが、市民の多くの声により、その存在は「円形劇場くらよしフィギュアミュージアム」として復活しました。ここは、恐竜や動物、アニメのヒーロー、人気キャラクターたちが集う新たな場所となりました。 鳥取はまんが文化が息づく地域であり、倉吉には世界的に高い評価を受けるフィギュアメーカーの工場もあります。こ...»
鳥取県境港市の漫画家・水木しげるが描く妖怪の世界観をテーマとした観光名所の水木しげるロードにある「水木しげる記念館」に隣接して開園したテーマパークです。約4メートルの巨大ゲート潜り楽園入ると、鬼太郎ファミリーの妖怪たちが、勢ぞろいして出迎えてくれます(入園無料)。 園内の縁日小屋では、なつかしい射的やスマートボールで遊んで頂けます。店内ではオリジナルのお土産、妖怪おでん缶のほか、妖怪茶屋でのかわいい妖怪が描かれた妖怪ラテが人気です。...»
明治13年創業の石谷精華堂(本社:鳥取県倉吉市)が製造・販売している「打吹公園だんご」は、白餡、小豆餡、抹茶餡の三種類の餡で包まれた餅を串に刺した鳥取県の銘菓です。その名は、明治40年に初代・石谷すまが打吹公園にて皇太子行啓の際に三色のおだんごを献上したことに由来しています。 地元鳥取のもち米粉に砂糖と水飴を加え、じっくり時間をかけて練り上げた餅に、豆皮を取り除いて作った口当たりの優しい餡を包んだこのおだんごは、添加物を一切使用しないため日持ちは3日間。しかし、その高い品質は国内の数々の菓子博で受賞し、海外でも紹介されるほどの人気を誇る銘菓です。...»
「ホルソバ」とも呼ばれる鳥取ホルモン焼きソバは、牛のホルモンをメインの具材とした使用した焼きそばです。バラ肉の代わりにホルモンが入ることで、独特の食感や風味が楽しめます。牛ホルモンと焼きそばの意外な組み合わせが、多くの人を魅了しています。 鳥取県東部の焼肉店や食堂を中心に、幅広い飲食店で提供されています。各店舗ごとに味が異なるので、食べ比べてみるのもおすすめです。 メインの具材として牛ホルモンを使用し、モヤシやネギなどの野菜を加えます。甘辛い味噌系タレと野菜が絶妙に絡み合い、ホルモンの旨味をさらに引き立てます。ホルモンの歯ごたえと野菜のシャキシャキ感が絶妙なバランスです。 ホルモンのうま...»
冬の味覚の王様ともいえる「かに」をボイルして、ご飯(酢飯・白飯・炊き込み飯)の上に散らしたり、混ぜたりする料理です。ちらし寿司などと厳密に区別はできませんが、かにみそを飯に炊き込んだり、かにをほぐすもの、ほぐさないものなど、さまざまな形で「かにめし」と呼ばれます。 JR鳥取駅の駅弁として有名な「かにめし」は、かにの身をご飯と炊き込み、独自の味付けをした「かに身」と「はさみ」をたっぷりと盛り付けた贅沢な一品。容器もかにの形をしていて、見た目も楽しめる駅弁です。環境にも配慮されており、自然分解樹脂を使用しています。...»
鳥取牛骨ラーメンの発祥には諸説ありますが、昭和21年頃に誕生したと言われています。旧満州(中国東北部)で覚えた味を鳥取県西部で再現したのが始まりで、県内最大級の畜牛地であった中部へ広まったという説が有力です。 牛骨特有の甘く香ばしい風味があり、スープによく絡むシコシコ麺と相性抜群です。また、トッピングにかまぼこが多く用いられるのも特徴です。鳥取県中部では日常的に食べられており、半世紀以上に渡って地元で愛され続けています。各店舗ごとに様々な味わいが楽しめるのも魅力です。...»
鳥取県境港市の郷土料理で、油揚げの中にお米や野菜を入れ炊き込んだもの。一見いなりずしのようだが作り方は全く異なる、弓ヶ浜の代表的な郷土料理であり、「ののこ」とも言われる。昔は、何か特別な行事があった時などに各家庭で作られ、近所に振舞われた。まだお米が貴重だった時代には大変なご馳走とされ、近所の方の「もらう」ではなく「頂く」という感謝の気持ちがそのまま、この「いただき」という名称になったと言われる。 「いただき」は、大きな油揚げの中に生の米と野菜を詰め、だし汁で炊き上げる郷土料理です。この料理は古くから伝わり、明治中期頃には境港市にあるお寺の住職が福井県のお寺で精進料理として提供された油あげを...»
鳥取県は、一世帯当たりのカレールーの消費量が日本一を誇るカレー好きの県です。特に、鳥取砂丘周辺は、カレーの薬味としておなじみの「らっきょう」の生産が盛んなためか、ご当地グルメとして「鳥取カレー」が盛んにPRされています。 鳥取カレーの人気の高さを反映して、年に数回「鳥取カレーコンテスト」が開催されています。プロの料理人や地元住民が審査員を務め、鳥取カレーの頂点を決める熱い戦いが繰り広げられます。 市内のカレー店では、それぞれの店が工夫を凝らしたオリジナルカレーが味わえます。スパイスの効いた本格的なものから、地元の食材を使ったユニークなものまで、バラエティ豊かなカレーが揃っています。鳥取を訪...»
鳥取県では高品質の地鶏を特産品にしようと昭和62年から開発に着手し、試行錯誤を繰り返したうえ、平成3年に誕生したのがしゃもをベースにした”鳥取地どりピヨ”。品種や飼育方法など、様々な厳しい条件をクリアした地鶏のみに許される銘柄だ。肉に歯応えがあり、コクがあるのが特徴で、水炊き、焼き鳥、唐揚げなど、どんな調理をしてもおいしく食べられる。出荷量が非常に少ないため、現在は一部の店でしか取扱いされていない稀少な地鶏になっている。機会があればぜひ一度食してみて欲しい。...»
通称「ばばあ」と呼ばれる「タナカゲンゲ」という深海魚を使った鍋料理。冬の季節になると松葉ガニ漁の網にかかったものが珍味として市場に並ぶ。一昔前までは見た目のグロテスクさからか一般には敬遠され、漁師しか食べなかったが、近年の調査によって皮にコラーゲンが含まれていることがわかり、美容・健康ブームと相成って一躍人気素材となった。やわらかくクセのない食感の白身魚で煮汁に馴染みやすい上に、タラよりも身がしっかりとしているため、煮崩れをおこしにくく鍋料理に最適といわれる。 旬 12月 1月 2月...»
「セイコ蟹」と呼ばれる松葉ガニのメスを使って作る贅沢な味噌汁です。メス蟹を使う理由は、メス蟹が持つ卵の独特のうまみが味噌汁に適しているためです。松葉ガニの漁獲高で日本有数の境港で、漁師料理として作られたのが発祥とされています。 蟹が旬を迎える11月から1月にかけて開催される各種イベントでは、かに汁が看板メニューとして登場し、アツアツのかに汁を求めて長い行列ができることもあります。冬の日常的な家庭料理としても愛され、鳥取県が誇る季節のご当地汁です。...»
鳥取県独自の食文化として知られる「あずき雑煮」は、全国的にも珍しい雑煮です。特に海岸沿いで多く食べられており、県内でのシェアが最も大きいです。県西部の内陸部や海岸部では「あずき雑煮」と「すまし雑煮」の両方があり、日野郡の山間部では「すまし雑煮」が主流です。かつては砂糖を使わず塩味のみで食べることが多く、現在でも塩味の「あずき雑煮」が食べられています。 主な伝承地域:鳥取県東部地域主な使用食材:小豆、丸餅...»
大山おこわは、大山山麓の食材を使用した素朴な醤油味のおこわで、西部地域の郷土料理です。その昔、僧侶が食べていたおこわを復刻したものです。 100%もち米を使用し、大山で摘む山菜をメインに、栗、人参、ゴボウなどの野菜をたっぷりと使った五目おこわです。地域によっては「深山おこわ」とも呼ばれています。 JR米子駅の駅弁としても人気があり、地元を代表する名物料理として定着しています。 国立公園大山の山麓(特に大山町)の地名をとって「大山おこわ」と名付けられました。それ以前は「汗入おこわ」と呼ばれ、氏神様の例祭やその他の祭事に欠かせない家庭料理でした。 主な伝承地域:西部地域主な使用食材:もち米...»
鳥取といえば、日本一の広さを誇る砂丘が有名です。そんな砂丘の自然環境を活かして栽培されるのが、砂丘らっきょうです。砂丘らっきょうは、一般的ならっきょうよりも白く、細かい繊維を持つのが特徴です。そのため、パリッとした歯切れの良さが自慢です。 もともと砂丘は、作物を育てるには不向きな土壌と言われています。しかし、そんな厳しい環境だからこそ、育つらっきょうは特に生命力にあふれています。 こうして育てられたらっきょうを塩で下漬けし、みりんや砂糖、酢を一煮立ちさせたものに漬けたのが「砂丘らっきょう漬け」です。甘さや酸味を抑えた、さっぱりとした味わいで、唐辛子がピリッと効いたものも美味しいです。 ご...»
県西部の弓ヶ浜半島にある境港をはじめ、鳥取県内の漁港では、4月から5月にかけていわし漁が最盛期を迎えます。水揚げされた新鮮ないわしを使った昔ながらの庶民の味が「いわし団子」です。 片栗粉などのつなぎを使わなくても、いわしの身だけで十分に粘りが出ます。風味豊か: 炭酸が魚のアクを抑え、生臭みを消してくれるため、ふんわりとした口当たりの良い団子が楽しめます。 主な伝承地域:中部地域、弓ヶ浜半島主な使用食材:イワシ、ごぼう、木の芽...»
こも豆腐の“こも”とは、粗く織ったわらのむしろのことです。豆腐をわらで包むことで、わらの香りが豆腐に移り、風味が良くなります。また、わらの筋が豆腐に付いて独特な形に仕上がります。 こも豆腐は、お正月や祭り、法事など、特別な日に欠かせない倉吉市とその周辺に伝わる伝承料理ですが、最近では家庭で作られることが少なくなっています。 主な伝承地域:倉吉市周辺主な使用食材:豆腐、人参、ごぼう...»
鳥取県大山町は、日本海から大山山頂を含むまさに海抜0mから1709mまで海と山の双方の恵みをたっぷりといただいた、自然豊かな立地にある。日本海の「海の幸」、大山の「山の幸」、すそ野に広がる農地から「里の幸」を活かし、健康と長寿を願って創られたのが「大山百歳食」。食文化研究家 永山久夫氏監修のもとに開発された、大山の新しい郷土料理である。大山寺周辺の旅館が創意工夫を凝らし、体に良いバランスのとれた料理を提供している。旅館によって食材や内容は異なるので、それぞれの味を食べ比べてみては。...»
さばずしは、千代川上流域の正月料理として作られる発酵ずしです。魚、飯、塩の基本材料に糀が加わった改良型ナレ寿司です。もともとは、この川で獲れるアユを漬け込んでいましたが、アユが獲れなくなってからは、海魚に変わり、サバやシイラが漬けられるようになりました。 サバは半身におろし、シイラは大ぶりの切り身にし、やや辛めに塩出ししてから使います。人肌に冷ました飯と等量の糀を混ぜ、これと魚を交互に重ね、落し蓋と重石を置き、約二ヵ月ほどで糀の甘味が効き出します。他にも、新鮮なサバを使った棒寿司のさばずしもあります。...»
鳥取県名産の白ねぎが主役の鍋料理。「白ねぎ将軍鍋」の名でも知られる。土鍋に昆布とカツオでとった出汁を醤油やみりんで調え、しゃぶしゃぶの要領で白ねぎを出汁に浸し食べる。秋から冬にかけてが旬の白ねぎの、強い甘みとシャクシャクとした絶妙な歯触りが楽しめる。この鍋の欠かせない脇役はつけダレ。葉ねぎをハマチなどの青身魚の刺身とともに細かく刻み、薬味としてポン酢やごまダレと絡める。白ねぎと刺身の見事な調和が堪能できる。「白ねぎ料理の店」認定マークを目印に、市内各地で食べられる。...»
独自の製法でかに身を熟成させた「かにトロ」は、まぐろのトロのようなとろける食感と、濃厚な旨味が特徴です。かにトロ丼は、「かにトロ」をたっぷり使った贅沢な丼ぶりです。長芋とオリジナルのタレが味を更に深めています。 日本海の新鮮な魚介類をはじめ、山陰地方の銘菓や特産品まで幅広く取り揃えた鳥取県境港市にある大型の海鮮市場「大漁市場なかうら」に隣接するシーフードレストラン「御食事処 弓ヶ浜」にて提供しています。...»
松葉ガニはズワイガニのブランド名で、兵庫県、京都府の日本海側、そして鳥取県で水揚げされた雄ガニを指します。漁期は11月6日から翌年の3月20日までと決まっており、この期間は但馬の旬の味覚として多くの人々に愛されています。 例えば、「柴山ガニ」や「香住松葉ガニ」など、松葉ガニは漁港ごとにタグを付けてブランド化されており、そのために遠方から観光客が訪れるほど人気です。解禁日を心待ちにしている人も多くいます。 カニ刺し、茹でガニ、焼きガニなど、シンプルな調理法で甘く身の詰まったカニ本来の味を堪能できるのでおすすめです。 旬:11月、12月、1月、2月、3月...»
鳥取の夏の夜は、暗闇に浮かぶ日本海の荒波に揺れるイカ釣り船の漁火がロマンチックです。7月と8月は白イカ漁の最盛期を迎えます。白イカは、ケンサキイカの地方名で、一般に山陰や九州北部で漁獲される胴のやや短いものを「白イカ」、伊豆半島などで獲れるやや細長いものを「赤イカ」と呼んでいます。 食べ方としては、糸造りの刺身をしょうがじょう油で食べるのが美味しいです。甘く濃厚な味で、調理しても甘味が抜けず柔らかいままなので、天ぷらや煮つけなど様々な料理に向いています。新鮮なものも良いですが、数日寝かせて食べるとコクが加わり、甘味と柔らかさが通好みだと言われています。 旬: 6月、7月、8月、9月...»
モサエビ(正式名:クロザコエビ)は、9月から5月にかけて日本海の沖合いで水揚げされます。特に卵を抱えている3月から5月が最もおいしい季節です。地元では「モサエビ」や「ドロエビ」と呼ばれており、海から揚がったばかりのモサエビはきれいな桜色をしていますが、劣化が早く、みるみる黒ずんでしまうため、遠くへ出荷されることが少なく、地元でしか味わえない貴重なエビです。 その濃厚な甘味とプリプリとした食感は、アマエビ以上とも言われ、「幻のエビ」として知られています。しゃぶしゃぶにしたり焼いたりする際には、中身がまだ生のレア状態で食べるのがおすすめです。 旬:9月~5月 鳥取県で「モサエビ」と呼ばれるエ...»
通常の牡蠣は秋から早春が旬ですが、岩牡蠣は夏が旬のため、夏カキとも呼ばれ、夏の代表的な海鮮食材として人気があります。岩牡蠣は天然物が多く、養殖は少ないのが特徴です。天然のものは、内湾の塩分の少ないところに生息します。 鳥取で採れる天然岩牡蠣の中で、殻の長さが13cm以上で平がたの形のものは「夏輝(なつき)」というブランド名で販売されています。大きいものでは長さ20cm、重さ1kgにも達し、素潜り漁などで採られた天然ものです。岩のような大きな殻と濃厚な味わいが特徴で、口当たりは滑らかです。ぷっくらと膨らんだ身にはミネラルやビタミン類が豊富で、栄養価も高いです。 岩牡蠣は何と言っても生食がおす...»